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※この記事は作品の内容に触れています(ネタバレあり)
1993年に起きた出来事をベースにした実話作品。
作戦遂行中に墜落したブラックホーク。
アメリカが誇る特殊部隊“デルタフォース”と“レンジャー”が、ヘリに残された仲間の救出に向かう。
敵地のど真ん中で、はたして彼らは生きて脱出することができるのか?!

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デルタフォースとレンジャー
レンジャーの大尉からデルタは無法者と呼ばれていたので、ヤンチャなイメージを持っていたが、作戦準備中の場面を見てその印象は大きく変わった。
真面目に準備するユアン・マクレガーをからかったりと、どこか緊張感が感じられないレンジャー。一方でブーツに自分の血液型を書いたシールを張ったり、武器を丁寧に扱ったりと、デルタの方が真剣に取り組んでいたように見えた。
理想主義者と呼ばれているジョシュ・ハートネットが、てんかんで倒れた仲間にすぐに駆け寄らず、ただその様子を眺めているだけだったのは興味深かった。冷静に状況を把握しようとしているようには見えなかったんですよね。彼の性格なら1番に駆け寄るかと思ったのでそのギャップが意外でした。
初陣の二人
戦闘に参加したくてレンジャーに入隊したが、これまで事務作業をしてきたユアン・マクレガー。戦闘経験がないので、現地での彼のムーブから慣れていないのが見て取れる。
しかしそんな彼も物語が進むにつれ、顔から緊張が消え、戦闘に高揚を覚え、一人の兵士になっていく。たった数時間で“戦場”に適応してしまう人間に、改めて恐怖を感じる。
オーランド・ブルーム演じる新兵。彼も戦うことを望んでいたが、銃を撃つことなく早々に戦線離脱。もし彼が新兵ではなく、現場の経験があれば落下する悲劇は起こらなかったかも知れない。計画通りに進まない、そんな現場のリアルを描いている。
戦場が日常の子どもたち

兵士が学校に逃げ込む場面。
突然部屋に入ってきたアメリカ兵に怯える様子もなく、ただ静かにやり過ごす教師と子どもたち。
外では銃声が鳴り響いている。
彼らにとってこれが日常なのだろう。
小さな子供が、自分の背丈と変わらない銃を持ち戦闘に加わっている――非日常な光景に、頭では「これは現実」とわかっていても、脳がその事実を拒否している感覚。平和ボケしているんでしょうね。
戦場の中のユーモア
チームと離れ別行動をしているトム・ハーディとユエン・ブレムナー。
絶望的な状況にもかかわらず、二人のやり取りが面白い。アイリーン作戦決行以降、劇中では常に緊張感が漂っているが、二人が登場するとその緊張が一時的に和らぐ緩和剤の役割を果たしている。
耳元で銃を発砲する場面、本来なら笑い事じゃないんだろうけど、二人のやり取りがコントのようでつい笑ってしまう。
圧倒的な人数差
墜落地点に仲間を回収に向かっていた装甲車部隊。
無線での連携がうまくいかず、結局引き返す事態に。
結果だけ見れば、あの犠牲は防げたのではないかと思ってしまう。
もっとスムーズに連携が取れていればと歯痒い場面。
戦力で言えば米軍のほうが上回っていても、兵の数に圧倒的差がある。
死んだ仲間から銃を引き継ぎ、次から次へと戦闘に参加してくる将軍サイドは、まるでゾンビのように見える。
圧倒的臨場感

モロッコの街全体を巨大なセットに見立てて撮影しているだけあって、臨場感が半端ない。
リアルに拘った圧倒的な映像にわれわれ観客も「戦場」を追体験することになる。
ヘリの機銃から落下した薬莢が服に入る場面なんて細かすぎる演出。
血が苦手な僕には足の治療の場面は直視できなかった。
この“徹底的に拘ったリアル”が本作を傑作たらしめている所以でしょう。
戦争
前回「ウォーマシン」を視聴したあと、米軍について学んだこともあり、米軍が登場する作品が見たくなった。たまたまネトフリで目についた「ブラックホーク・ダウン」(過去に視聴済み)を見ることに。
当時の僕はデルタとレンジャーの違いどころか、内容や状況もろくに理解していなかった。なんとなく「戦闘シーンがかっこいい」ぐらいにしか思っていなかった。
しかし今回は勉強した甲斐もあり、「そうそう、レンジャーはロープ降下!習ったやつ!」と理解できていることに喜びつつ、戦争の恐ろしさを再認識させられた。
現実の中東情勢が緊張しているタイミングで見たこともあり、余計に考えさせられます。
将軍の部下が言っていたセリフ
「将軍がいなくなれば、オレたちが武器を置くと思うか?殺し合いは終わらない」
ハメネイ師が亡くなっても争いが終わらない現実とリンクしていて鳥肌が立つ。
最後に
本作に登場するメンツは、今では売れっ子の大スターばかり。
現在はイケオジの年齢になった彼らの若い姿に、時の流れを感じずにはいられません。
「新しい週が始まる」
映画の終盤でエリック・バナが言ったセリフ。
彼らが戦場で過ごした地獄のような数時間は、流れ続ける“時間”の中では一瞬の出来事にすぎない。時間の概念すら忘れていた彼らを「そうか、今日は月曜か・・・」と現実に戻す瞬間。
一番印象に残っている場面です。
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