映画『MERCY マーシー AI裁判(2026)』感想|情報の海に溺れる喜び

映画
スポンサーリンク

※この記事は作品の内容に触れています(ネタバレあり)

 

「AIが司法を担う」

映画冒頭、クリス・プラットを通じて映画の世界観が観客にも語られます。
それを聞いて僕は真っ先に『PSYCHO-PASS』が頭に浮かびました。

「PSYCHO-PASS」は僕の大好きなアニメ作品です。近未来の日本を舞台に、システムが治安を管理する社会。人間の“犯罪係数”を測定して、数値が高ければ逮捕もしくは処刑されてしまいます(ざっくり説明)。

AI裁判官を相手に、クラウドに蓄積された膨大なデータへアクセスし、自らの無罪を証明する。
タイムリミットは90分。

自分好みの設定に、期待で胸が高鳴ります。

「これは傑作になる予感」

無罪が確定するまで「推定有罪」

妻殺しの容疑で椅子に固定されたクリス・プラット(以下:クリス)と、レベッカ・ファーガソン(以下:レベッカ)の姿をしたAIとの裁判所でのやり取りで物語は展開していきます。

システム運用開始から2年、これまで処刑された人数は18人。
今回殺人容疑で逮捕されたクリスの事件番号は19。

つまり有罪率100%!

無理ゲーの始まりです。

情報の嵐

本作は視覚的な演出でこれでもかと観客に訴えかけてきます。

クリスの前に次から次へと映し出される情報の描写がとにかく見ていて楽しい。

画面に映し出された簡易的なマップが実際の映像に変わっていく描写や、事件現場の様子をホログラムで完全再現する場面は男心をくすぐられます!
どのようにお皿が割れたのかを瞬時に再現したり、凶器、指紋、足跡など次から次へと画面に映し出される情報量の多さに胸が踊ります!

くぅ~たまんねぇぜ

本来ならプライバシーで守られているSNSや携帯の中身が、クラウド接続の義務化によって、事件解決の道具として使用することが可能になっている設定が、本作の面白さを加速させています。

あれだけの情報の猛攻にも関わらず、邪魔にならず分かりやすい映像なのはお見事です。

防犯カメラ、捜査員のカメラ、ドローン、スマホ、次々と視点が切り替わるのも本作の見どころの1つ。見せ方が面白い。

最後に

いろいろ思い出しながらこの記事を書いていたのですが、ふと思いました。

「AIが調べた方が早くない?」

膨大なデータに一瞬でアクセスできるしクリスがやる必要ないのでは?

早速AIに質問してみました。
「AIは「点(データ)」を集めるのは速いが、その点と点を結んで「真実という線」にするのが苦手。人間の直感や、現場にしかない違和感が必要」とのことでした。他にも細かく説明してくれましたが、ざっくり言うとこんな感じです。

なるほど、そういえばクリスが手がかりを見つけた時、レベッカの表情が時折「なるほど」と感心しているように見えた気がします。知らんけど

今作はAI役ということもあり無表情が多く、レベッカのキュートな笑顔が見れなかったのは残念でした。

誰もがAIを使う時代。うちの母親ですら気になることがあったら質問しています。本作「マーシー」や「PSYCHO-PASS」のように、行政の一部をAIが担う未来は来るのでしょうか。

情報の海に溺れる100分、
期待通りの傑作でした。

タイトルとURLをコピーしました