映画『バイオレンスアクション(2022)』感想|爽快だが和製版「キック・アス」に一歩届かず

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※この記事は作品の内容に触れています(ネタバレあり)

映画『レオン』に登場するマチルダを彷彿させるおかっぱヘアの少女。
もともと実年齢より若く見える環奈ちゃんですが、装いのせいでより幼く見えます。彼女の正体が殺し屋なんて誰も思わないでしょう。

「デリヘルから派遣されてきました^^」

冒頭から最終決戦かのような激しいバトル。舞い上がる血しぶき、空を舞う切り落とされた腕、まさに「バイオレンスアクション」。

少女と拳銃という相応しくない組み合わせの背徳感と、映画『リベリオン』のクリスチャン・ベールのような華麗な銃さばきで悪人をバッタバッタと倒していく爽快感。

えっ、あり得ない動きをしている?

この作品にそんな事を言うのは野暮です。

最後の城田優くんとの異次元バトルを御覧なさい。
リヴァイ兵長が獣の巨人のうなじを切り刻んでいるかのような環奈ちゃんのナイフの腕前に衝撃を受けるでしょう。

本作は“橋本環奈”という美少女が悪人共をなぎ倒していく様を愛でる作品です。

豪華な俳優陣

佐藤二朗さん演じる三代目組長の屋敷に幹部が集まる場面では、高橋克典さんの存在感が光ります。彼がいるおかげであの場の雰囲気がより一層リアルに映ります。ヤクザ役似合いすぎ!

佐藤さんはどうしても「愉快なおじさん」のイメージが強すぎて、凄む場面でも怖くないのが困ったものです。

それから意外だったのは、お笑い芸人「矢野・兵動」の兵頭さん演じる組長。彼もまたヤクザ役がハマっていて、高橋さんと並んでも見劣りしません。

ただ、やはりその中でも特筆すべきは大東駿介くんの怪演でしょう。薬でもキメているかのようなあの目。彼の芝居に一瞬で引き込まれました。これは自分が関西人だからかも知れませんが、彼の話す関西弁が耳に心地いいんですよね。

最後のほう急に雑

物語中盤からペースダウン。ドラマパートは描かず殺し屋の仕事に振り切っていれば間延びしなかったかと思います。あと、終盤のあまりにもわかりやすい展開が物足りなかったです。

たとえ防弾ベストを着ていても、ゼロ距離で爆発食らったら結構なダメージを受けそうなもんですが、アメリカでチーズケーキナウな杉野くんに笑ってしまった。

最後に

現在放送中のテレビドラマで医者を演じる環奈ちゃんを見ているので、命を救う側から奪う側という正反対の役柄が妙に可笑しかったです。

殺し屋と言えば、沢山の殺しの道具が用意されている武器部屋。壁に掛けられたロングガン、引き出しの中のナイフ、手榴弾、ハンドガンなどの数々に男心がくすぶられます。

本作でもラーメン屋の奥に部屋があるのがチラッと映りましたが、それっきりだったのがもったいなくて非常に残念でした。

最初見た時は和製版『キック・アス』かと思いましたが、中盤からの失速で傑作には一歩届かずでした。

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