映画『ウォー・マシーン: 未知なる侵略者(2026)』感想|名もなきソルジャー

映画
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※この記事は作品の内容に触れています(ネタバレあり)

 

「第75レンジャー連隊」――
アメリカ陸軍が誇る最強の精鋭軽歩兵部隊。
約8週間の超過酷な選抜試験「RASP(ラスプ)」に耐え抜いた者だけが、レンジャーの証“パッチ”を受け取ることができる。合格率30-40%の超難関試験だ。

本作は亡き弟との約束を果たすため、ラスプに挑戦する中年ソルジャーの物語。

ミリタリー+SFアクション

ラスプでは候補生のことを名前で呼ばず、番号で呼びます。
中年ソルジャーは81番。

物語序盤は候補生がふるいにかけられる場面が丁寧にテンポよく描かれていて面白い。
上級曹長役のデニス・クエイドが、しばらく見ない間にだいぶおじいちゃんになられていて驚いた。

レンジャーになるため過酷な訓練に挑戦する兵士の姿を描くだけで1本の映画として成立するが、本作はただの「ミリタリードラマ」で終わらない。宇宙から飛来したロボットと戦う「SFアクション」要素が追加されているのが本作の特徴だ。

「いや、宇宙ロボットて・・」と思うかも知れないが、これが違和感なく物語に組み込まれていて自然な流れで展開していく。

大ヒットゲーム『メタルギアソリッド』に登場するような、メカメカしいデザインで男心をくすぐられる。映像も作り込まれていて実写と見間違うほどのクオリティで見応えがあります。

一応テレビニュースで「恒星が地球に接近している」と伏線はあったので、唐突にロボが登場したわけではないことを補足しておきます。

ひたすら逃げる

最終試験中だったため候補生たちは武器を所持していない。そのため逃げるしかできず、一方的に仲間がやられていくのがもどかしい。

せっかく15番のことが好きになりかけたのに退場するなんて泣

装甲車から身を乗り出してロボットを攻撃する場面は、テレビゲームを見ているようで、「メタルギアソリッド」感がさらに増しています。好きな人にはブッ刺さる事間違いなし。

「ドスンドスン」と足音を立てながら一歩ずつ近づいてくる姿は『ジュラシックパーク』に登場するTレックスのようでカッコイイ。

ホイールローダー最強説

結局あのロボットは何だったのか。
圧倒的に強いわけでもなければ、見たことのない武器やテクノロジーを使うわけでもない。
ホイールローダーにパワー負けする程度。
ロボの見た目も含め宇宙からやって来た感じが一切しなかった。

7番を担いで無事に帰還した81番。
一息つく間もなく、今度は“レンジャー”として作戦に駆り出されます。

結局最後まで81番の名前が分からぬまま映画は終了。
名もなき中年ソルジャーの過去を乗り越える物語でした。

7番の役割

早々に脚を負傷してしまい終始担架で運ばれるだけで、活躍が一切なかった7番くん。
振り返ってみると、彼はただ落ちるだけの人生でした。
崖、川、滝、装甲車、とにかく落ちます。
担架に固定されて身動きが取れないので身を任すしかありません!笑

脚を負傷する原因となった山の斜面も含めると、その数なんと5回!
どんだけ~

弟を救えなかった過去に苦しむ81番が、仲間と共に基地へ帰還して過去のトラウマに打ち勝つための「けが人」要因だった7番。

怪我するのもっと後でもよかったんじゃない?
基地に到着する手前あたりで負傷して、81番が担いでゴールするでもよかったんじゃない?

7番があまりにも不憫で泣けてきます。

最後に

本作を見終わって米軍についていろいろ調べました。
「グリーンベレー」「第75レンジャー連隊」「デルタフォース」「ネイビーシールズ」「DEVGRU」。特殊部隊が活躍する作品を見たことはあったが、誰がどこに所属して、どのような特徴があるのか全く知りませんでした。

ミリタリー作品で頻繁に描かれる「絶対に仲間は置き去りにしない」精神が僕は大好きなのですが、「レンジャー誓詞」という掟にしっかりと刻まれているんですね。

「もし自分が撃たれても、仲間が必ず連れ帰ってくれる」という精神的な理由と、「敵に情報を渡さない」という実務的な理由があるそうです(ざっくり)。

こういう背景を知ったうえでミリタリー作品を見ると、作品の解像度が上がってより深く楽しめるんだろうな。

今回は軍について学ぶ良いきっかけになりました。

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